WEBサイトやチラシなどの販促物のデザインには必ずと言っていいほど利用する素材。
予算や時間の関係で、有料の素材が使えなかったり、作る暇がないことも。
今回、デザイン現場や資料作成、Web・アプリUIまで幅広く使える「商用利用OK(条件あり)」のイラスト素材サイトを10個ご紹介します。
各サイトの特徴、得意分野、形式(SVG/PNGなど)、注意点についてもまとめました。
実務での使い分けや、社内のガイドライン整備にも役立ててくださいね。
※各サイトの利用条件は変更になる場合があります。必ず公式のライセンス・利用規約をご確認ください。
はじめに:商用フリーの考え方と2025年のトレンド
「商用フリー」=商用利用可能を意味しますが、クレジット表記・再配布・加工範囲・ロゴ/商標/人物利用などに条件が付くのが一般的です。
2025年は以下が傾向です。
- ベクター(SVG/AI)対応が増加:色替え・拡大に強く、UIや資料で重宝。
- ブランドトーンに合わせたカラーカスタムが容易なライブラリが人気。
- 人物イラストのパーツ組み換えで多様性・バリエーションに対応。
- 日本語の使いやすさ(検索/カテゴリ)に配慮した国内サイトの需要が継続。
2025年おすすめの商用フリー素材サイト10選
1. イラストAC(illustrAC)

- 特徴:国内最大級。ビジネス資料からWeb、印刷まで万能。
- 形式:PNG/SVGほか(素材により異なる)。
- ここが便利:日本語検索とカテゴリが細かく、実務で必要な「ありそうなカット」が見つかる。
- 注意:素材ごとの利用条件・クレジット要否を必ず確認。
2. いらすとや
- 特徴:親しみやすい手描き風。日本的ニュアンスを出したい時の定番。
- 形式:PNG中心。
- ここが便利:公共・教育・季節行事など日本特有のテーマが豊富。
- 注意:点数・媒体・用途ごとの条件あり。最新のガイドライン確認は必須。
3. SASHIE

- 特徴:余白になじむシンプルタッチ。資料の“脇役”に最適。
- 形式:SVG/PNG(ページ記載に準拠)。
- ここが便利:色替え・サイズ調整がしやすい。
- 注意:利用規約とクレジット方針を確認。
4. ソコスト(Soco-st)

- 特徴:シンプル&かわいい。図解・プレゼンで“伝わる”絵づくり。
- 形式:SVG/PNG。
- ここが便利:配色変更でブランドトーンに合わせやすい。
- 注意:配布ポリシーや禁止事項の確認を。
5. unDraw

- 特徴:近未来的・フラットな作風。UIやLPで映える。
- 形式:SVG/PNG。
- ここが便利:ダウンロード前にメインカラーを即変更でき、ブランドカラーにフィット。
- 注意:利用条件と商標・ロゴ周りの扱いを確認。
6. DrawKit

- 特徴:ポップで使いやすいテーマが多数。
- 形式:SVG/PNG/(有料版でAI等も)。
- ここが便利:カテゴリ分けが明快で、探しやすい。
- 注意:無料/有料の範囲と帰属表記の要否を要確認。
7. Ira Design

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- 特徴:グラデーションが美しい人物・シーン系。
- 形式:SVG/PNG。
- ここが便利:パーツ組み合わせで多様なバリエーションが作れる。
- 注意:利用規約・ライセンスの範囲を確認。
8. Storyset
- 特徴:テーマ別イラストが豊富。アニメーション(Lottie)対応も。
- 形式:SVG/PNG/Lottie。
- ここが便利:シーンのカスタム(色・要素切替)が直感的。
- 注意:一部で帰属表記が必要な場合あり。詳細は公式で確認。
9. Humaaans

- 特徴:人物のポーズ・髪型・衣服・肌色などを組み替え可能。
- 形式:Sketch/Figma/SVG(配布形態に準拠)。
- ここが便利:多様性を表現しやすく、サービス紹介・採用LPに好適。
- 注意:クレジットや再配布ルールを確認。
10. Open Doodles

- 特徴:遊び心のある手描き系。差別化したいLPや空気感づくりに。
- 形式:SVG/PNG。
- ここが便利:自由度高く、軽やかなトーンを演出。
- 注意:ライセンス表記・禁止事項の確認は必須。
用途別おすすめ早見表
用途・特徴 | おすすめサイト | 理由 | 形式の目安 |
---|---|---|---|
日本的・親しみやすい雰囲気 |
いらすとや |
日本の行事・公共系など題材が豊富で資料になじむ | PNG/SVG |
ブランドカラー合わせ |
unDraw |
カラー変更が容易でトーン統一がしやすい | SVG |
人物バリエーション | Humaaans Ira Design |
ポーズ・髪型・肌色などの組み換えが柔軟 | SVG/デザインファイル |
資料の“脇役”・図解 | SASHIE イラストAC |
主張しすぎず情報を補助できる | SVG/PNG |
ポップ・カラフル | DrawKit Open Doodles |
視線誘導やセクション分けに役立つ | SVG/PNG |
使う前のチェックリスト(コピペOK)
□ 商用利用の範囲(印刷/Web/アプリ内素材/広告出稿)
□ クレジット(帰属)表記の要否と表記方法
□ 改変・合成・テンプレート化・再配布の可否
□ ロゴ/商標/キャラクター/実在人物への利用制限
□ 有料プラン限定機能・点数制限の有無
□ SVGなど編集しやすい形式の提供有無
□ 社内ガイドライン・ブランドトーンとの整合
□ 取得日と利用規約バージョンの記録(証跡管理)
よくある質問
Q. 「商用フリー」は完全に自由という意味?
A. 多くの場合条件付きの「商用利用可」です。
クレジット表記が必要・再配布不可・ロゴ/商標不可など、サイトごとに異なります
必ず最新の利用規約をご確認ください。
Q. プレゼン資料やSNS広告でも使える?
A. 使える場合が多いですが、広告出稿・二次配布・テンプレート販売は制限が強いケースがあります。
目的別に可否をチェックしましょう。
Q. ベクター形式(SVG)を選ぶメリットは?
A. 解像度非依存で拡大しても劣化せず、配色変更や線幅調整が容易。
ブランドカラーへの適合がしやすく、UIやスライドでの見栄えも安定します。
Q. AI生成イラストとの違いは?
A. 既存素材はライセンスが明確で、制作・審査の手間が少ないのが利点。
AI生成は柔軟な反面、学習データ由来の権利関係やプロンプト再現性の観点で社内ルール整備が重要です。
まとめ:用途に合わせて賢く使い分けよう
国内サイトは日本特有の題材や日本語検索に強く、海外サイトはベクターとカスタマイズ性に優れています。
まずは「イラストAC」「いらすとや」で必要最低限をカバーし、トンマナの合わせやすさなら「unDraw」「Storyset」。
人物バリエーションが必要なら「Humaaans」「Ira Design」がおすすめ。
ポップに見せたいなら「DrawKit」「Open Doodles」、資料の脇役に徹したいなら「SASHIE」「ソコスト」を選ぶのが効率的ですよ。
案件ごとに「使った素材・URL・ダウンロード日・規約バージョン」を記録すると、後日の確認や監査対応がスムーズになります。
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