illustratorでは文字のまわりに縁取りを作ることがよくあります。
呼び方は様々ですが、
- フチ文字
- 白フチ文字/黒フチ文字
- 袋文字
などと言います。
- どんな時に文字の縁取りをするのか
- 修正可能なフチ文字の作成手順
- フチ文字作成で気を付けること
- フチ文字でロゴ風アレンジ
フチ文字について4つの事についてまとめました。
どんな時に文字の縁取りをするのか
フチ文字にするのはどんな時なのか、具体例を挙げながら説明したいと思います。
以下の3つの具体例について3つのフチ文字を作成しました。
- 目立たせるため
- 文字を読みやすくするため
- 飾りや雰囲気を変えるため
順に説明しますね。
目立たせるためのフチ文字
まずは目立たせるためのフチ文字の例としてよく見かける広告の文字にしました。
赤文字の50%OFFよりも黄色のフチと黒フチが重ねられた文字のほうがより目立ちます。
フチ文字はあまり使うと安っぽく見えてしまうことがあります。
でもよりセール感を出したいときなどは使いやすい表現方法ですね。
文字を読みやすくするためのフチ文字
次によく使われる方法として読みやすくするためのフチ文字です。
例に赤地の上に黒文字で「やきとり」と書いてあります。
赤字に黒文字は旗や看板などによく用いられますが、そのままだと読みにくいことがあります。
白いふちを付けることでよりはっきりと文字が見えるのがわかりますね。
もう一つ写真を例に挙げました。
下の写真は白文字だとバックが薄い部分はいまいち読みずらいですね。
今度は黒文字にしてみました。
すると花の上の文字が読みずらくなりました。
最後に黒文字に白のフチ文字を付けると、どの部分の文字もはっきりと読めるようになりましたね。
こんな風にフチ文字は文字を読みやすくするためにつけることができます。
飾りや雰囲気を変えるためのフチ文字
次は飾りのためのフチ文字について説明します。
フチ文字を付けることによってタイトルぽくなったりロゴっぽく表現出来たりします。
例えば下の「ふちもじ」ですがカラフルな色合いにしましたが、いまいち迫力がありません。
黒い太めのフチ文字を付けることではっきりとPOPなロゴ風にアレンジすることができました。
他にもフォントや色を変えることで雰囲気もぐっと変わります。
以下オレンジと青の「PYONTA」はまるで野球チーム風のスポーティーなロゴです。
逆にピンクの「PYONTA」はかわいいキャラクターのロゴ風ですよね。
こんな風にフチ文字の色や重ね具合では色んな表現ができます。
修正可能なフチ文字の作成手順
フチ文字と言えば、昔は線有りの文字データの上に通常の文字を重ねるという、何とも直しが入った際にめんどくさい方法でした。
でも今は「アピアランス」という機能を使えば、修正も簡単なフチ文字データが作成できます。
順に「アピアランス」機能を使ったフチ文字の作成方法を説明します。
まず「ウインドウズ」の「アピアランス」よりツールバーを出しておいてください。
フチ文字を付けたい文字を好きなフォントで打ちます。
今回は「バナナ」と打ちました。
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文字と線の塗りはなしにしてください。
文字を選択した状態で「アピアランス」の「テキスト」を選択し、「新規塗り」を追加します。
塗りの色を好きな色に変えます。
今回は塗りを「黄色」にしてみました。
次に「新規線を追加」を選択し、線の色を選びます。
今回は初期設定の「黒」のまま、線の太さを13ptにしました。
線を追加したときに、2つ必ずすることがあります。
①線端を「丸型線端」に、角の形状を「ラウンド結合」にすること
②アピアランスの「線」を「塗り」の下に持っていくこと
以上の線の設定を行い、「バナナ」のフチ文字が完成しました。
フチ文字作成で気を付けることは?
フチ文字作成で気を付けるポイントは、以下二つ。
- 線の設定(線端を「丸型線端」に、角の形状を「ラウンド結合」に)
- 塗りと線の重ね順(塗りを線の上に持ってくる)
線の設定を「丸型線端」と「ラウンド結合」にする理由は、フチ部分がガビガビになってしまうからです。
通常の文字の場合あまり気になりませんが、ディテールが細かい文字の場合、文字の形が強調されてしまうため、フチ部分がガビガビになってしまいます。
塗りと線の重ね順は、線が上だと文字が消えてしまいます。
そのため、必ず線を塗りの下に持っていきましょう。
フチ文字でロゴ風アレンジ
フチ文字を使って、ロゴ風のアレンジをいくつか作ってみたので、ぜひ参考にしてくださいね!
1つ目は、ピンクを使ったぷっくりかわいいロゴ風アレンジになります。
文字はピンクで、黒フチ、白フチ、ピンクフチと重ねていますね。
二つ目は、バイカラーの文字を使ったフチ文字です。
こちらは文字色をグラデーションカラーにして、二色にしています。
3つ目はグラデーションを使ったレインボーカラーのフチ文字です。
長めの文字だときれいに見えますよ。
そして最後は、ワッペン風のフチ文字です。
こちらは、青の文字に黄色のフチ、青のフチ、白のフチ、青のフチと5重のフチ文字を付けています。
同じ色を使うことで、ワッペン風に見せることが出来ました。
以上がアピアランスを使ったフチ文字のアレンジでした。
まとめ
以上が、イラレで文字の外側に縁取りを作る方法と、修正可能なデータ作成方法でした。
一度作ってしまえば、別の文字に打ち換え可能ですので、修正や別の場所への流用も可能になります!
色んなフチ文字パターンを作って、楽しんでくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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